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2007年 6月30日 梅田Shangri-La
キングブラザーズ復活ワンマンライブ!!
「地獄からの使者、破壊的ハードコアブルース奇跡の復活祭..四人の狂人伝説」

6月30日という日は、私にとって記念日なのだ。6年前、一夜にして奴らに魂を売り飛ばした日。それが6月30日。この日に復活ライヴが行われるってのは、感慨深い…。

約9ヶ月振りのシャングリラ。前に来たのは血祭りだったな〜。ギターウルフとの対バンの時以来。
あの時はまだ正式メンバーではなかったタイチさん、シンノスケさんが、今回正式メンバーとなり、4人体制でのキングブラザーズ。さて、一体どうなる事やら。
久々にライブ前特有の(キング限定)胃のニュルニュル感がやってくる。あーこの胃の感じ!キングを見に来たって実感するわぁ。
私にしては珍しく、フロアに降りずに一段上がったところ(ドリンクの横)で見ることに。今回は『見届けたい』というキモチがあるから。

ステージの赤いカーテンが割と早い時間にスルスルと引かれたので、「え?もう始まるの?」と思っていたら、それから15分くらいは待たされた(時計持ってないので、だいたいですが)。
ステージ上のアンプ類に、クリスマスツリーに飾るような電球がキラキラ☆なんかちょっとカワイイ演出。
フロアいっぱいに人が入りきったところで、客電が落ちてスタート。いよいよだ。

メンバーが出てきて最初にビックリしたのが立ち位置。ステージ向かって右がマーヤ。左がリーダー。これって、昔の立ち位置じゃないか!!こういう光景はずいぶん懐かしい気がする。
タイチさんは、リーダーとマーヤの間で横並び。シンノスケさんは、ドラムよりも後ろ寄りのセンター。ふたりとも黒いシャツでビシっと決めている。

「お待たせぇ!今日から始まるこのロックンロールの伝説がぁ、またこの場所で!またこの場所に立てる事を光栄に思います!」
「マーヤ!タイチ!シンノスケ!そして俺のこの4人でぇ!未来へのロックンロール!行きましょぉ!!」
1曲目は新曲から。「さぁ始めよう」とかそんな歌詞だったかな?スタートにふさわしい曲。おーカッコイイ☆
続けてまた新曲。どっちも良かった。曲の合間に「この世界をぶっ潰す!!」と叫んでいたリーダー。イイ目してる!

「スパイボーイズ!!!」とリーダーが叫び、一気にフロアが沸く。
リーダー、ギターを弾いていない(笑)さらに突然背面ダイブ!!
えぇぇ?マーヤよりも早くダイブするとこ見たの初めてかも。楽器持たずにダイブって、こんなはっちゃけたリーダー見た事ない。

さて、本日最初のマーヤタイム。
「いらっしゃいませ!クソヤロォォォ〜〜!!!!」
あぁ〜これこれ!(笑)なんだかこのスクリームがとっても嬉しい。
「元気だったー?ギャーーオ!!!」
ハイ、なんとか生きてました〜☆マーヤなりの挨拶がやっぱりいいな。

そのまま続けてマッハクラブ。え?もう?早くない??マッハはてっきり終盤に持ってくるものだと思っていたので…。
この流れで、一気に熱くなる。マーヤのスクリームに合わせて、私も拳があがる。
この日のマッハでのマーヤタイムがめちゃ長かった。リーダーがアンプに登り、おケツを客に向ける中、マーヤのスクリーム。

「なぁ、何しとってーん?何しとってーーん?オレらがおらん間、何しとってん?」
「ロックンロール、ちゃんとやっとったかぁー?ロックンロール、ちゃんと聴いとったかぁぁー?」
これを言ってる時のマーヤがフニャフニャしてて面白かった。

「西宮が叫んどるっ!西宮がぁ、何か言いたいって叫んどんじゃーーーっ!!!」「ドゥーユーアンダースターン?!」
「ニ・シ・ノ・ミ・ヤーー!!!」
その他もろもろ、1曲分くらいの時間でイロイロスクリームしていた。
「ロックンロールで完璧さー!!」を3回くらい叫んでやっと曲へ戻っていた。

「奴が歌います!」とリーダーがマーヤを指さし、「S・S・S・S・S」へ。
「楽しんでる?俺達楽しんでますよぉ!またこの場所にいる事を幸せに思います!」
「待たせたなぁ!!ロックンロール!!」
嬉しいなぁ。ビシビシ気持ちが伝わってくる。

「Big Beat」では、タイチさんの紹介の後にドラムソロ。
「神戸のポートアイランド!知ってるぅ?未来都市ポートアイランド!そこから奴のビートが聴こえてくるんだぁ!聴いてくれ!ミスタータイチ!!」
なかなかカッコ良いドラムソロを聴かせてくれた♪Cool!!

「俺達の事、見に来たんでしょぉ?行こうぜ!行こうかぁ!行きましょうよ!!」
と身を乗り出して煽るリーダー。カッコエエ!!!
「ノイズバンドじゃないんですよ、ベラベラ叫んでるバンドでもねぇ!ロックンロールを鳴らしてるんだよぉ!」
「今日来てる人はねぇ、多分世の中で変態の部類に入る人達だと思います!皆さんは変態だと思いますよぉ。俺達が好きなんてねぇ、変態ですよぉ!」(←
ご名答・笑)

「でもなぁ、俺達が世界で一番カッコイイ!信じるものだけを鳴らせばいいんだよぉ!!信じるものを鳴らせばイイ!!!」
「まだアンタの力が足りねぇ!まだアンタの力が足りねぇ!!まだアンタの力が足りねぇ!!!」
名言続出で、どんどん顔がニヤけてくる。

「MONSTER」でも、確かリーダーはまたギターを持ってなかった(笑)今までになかった光景だなぁ。
「69」の時は、改めて感謝の言葉を。
「今日来てくれた皆さんに、心からの感謝とぉ、ロックンロールに最大の敬意を表したいと思います!!」
ホントに、こちらこそ感謝です。

「新しいメンバーを紹介しましょうかぁ!」
「まずは、ここでメガトン級のグルーヴを鳴らしてる男ぉ!神戸のポートアイランドでぇ、毎晩奴のビートが聴こえてくるんだよぉ。遅れて、遅れてぇ、聴こえてくるんだよぉ!」
その後どんな紹介するのかな〜と思っていたら、急にカミカミになって「どうでもいいやぁ、次行きましょお!」と端折られた。なんじゃそりゃあ?!(笑)

「ここで、ブンブン鳴らしてる男ぉ!福岡から来た、ファンキーガイ!白いスーツに黒いシャツ!!白いネクタイ!誰よりも、普段着の方がステージ衣装みたいな男ぉ!平成のお祭りボーイとは奴の事だぁ。オーストラリア、ニュージーランドでは、オカマにモテまくってたんですよぉ!」
「オカマにモテるのは、全員モテるんですけどねぇ」 と言いつつ苦笑するリーダー。
「誰よりもオカマにモテる男、スガタ シンノスケ!本名!憶えて帰ってくださいよぉ」

マーヤの方を向き、
「そして、クールな顔でギターを弾いてる男ぉ。水色のギターが似合わないよぉ。」
またしても苦笑のリーダー…。
「紹介しましょう、俺が心からあい…信頼する相棒ぉ!」
……あーあ、またマーヤに告らなかったよ、リーダー。一体いつになったらマーヤに「愛してる」って言うんだ。ホントにもう!(勝手な腐女子妄想)

「Zeppelin」で、リーダーはステージから降り(やっぱりギター持ってない)、私の横のドリンクカウンターに登って歌いだす。
で、勝手に紙コップにビールを注いで飲む。その後もカウンターにウンコ座りしながら客を睨みつけたり、やりたい放題。
前のライヴでマーヤがヒョイヒョイ登っていたスピーカーに自分も登ろうとして、結局登れずに諦めていたのが切ない…(笑)
しかし、曲自体は良かった。グルーヴィー。この曲は渦がデッカくなっていく感じが大好きだ。

続く「Party」の最後に、「ドロドロに溶けるまで愛しあいたいんだよぉ、I want love you feel melt down!(←間違っていたらツッコんでください)」と歌詞に英語を織り交ぜていたのが新鮮だった。

ライヴ中は曲名が思い出せなかった「空っぽ」。けっこうズッシリきた。曲も歌詞も。この曲演ってるときの4人のシルエットが良かった。

「次に演る曲は一番新しい曲でぇ、マーヤ君が持ってきた曲です。マーヤ君が歌います。」
マーヤを見つめるリーダー、フロアを指さし「あそこで歌ってきますか?」と促す。なんだかマーヤは恥ずかしそうにはにかんでいる。
「そこまで行くんで道空けてあげてください」と半ば強制的に、マーヤはフロアで歌うことに。
マーヤを近くで見たいので、私もこの日初めてフロアに降り、マーヤ前まで移動。前髪が目のところにかかっているのがイイ。マッシュルームカットなのもイイ。
ひたすら「アイラブユー!」とスクリームしていた曲でした。うまく聞き取れなかったのがザンネン。

いよいよ本編終盤。
「マーヤ、星!」とリーダーに言われて「☆☆☆☆」のフレーズを弾き出すマーヤ。「俺達もソコに行くからあけてください!」と全員フロアに大移動。
「電気ぜんぶつけてくださぁい!」コレも久々だな。
「いいですかぁ?行きますよぉ!」
もう、フロアはメンバー&客入り乱れてグッチャグチャ。「キングブラザーズ!キングブラザーズ!!」と連呼するリーダーに拳で応えるオーディエンス。
幸せだぁ。至福の空間。

「メッセージ」はリーダーとマーヤがひとつのマイクで一緒に歌っていた。私のいる位置では、二人の背中しか見えないので、正面に移動。リーダーの髪がグルングルンで、全く表情が見えなかった。
「今日は本当にありがとぉございましたぁ!これからもこの4人でやっていくから!どうか応援してください!!」
とまた感謝の言葉を述べ、いったん引く。

アンコール。何とリーダー上半身裸でスーツの上着を羽織っている。
ギャーーース!!!リーダーの裸スーツですよぉ!!
私、リーダーのビーチクを拝んでしまいました…。変にコーフンしてしまった…。
アンコールは「明日をこえろ」。好きな曲なので嬉しい。じっくり堪能。
これから4人で明日をこえていって欲しいよ。

終了後、フロアでは最初にやった新曲がSEとして流されていた。じっくり音源として聴くとさらにカッコイイ♪早くちゃんと聴きたいなぁ。

終わってみると、顔はニンマリ。ココロが暖かい気持ちになったライヴでした。
ホワンとした幸福感に包まれる感じ。キングのライヴでこういう気持ちになった事って初めてかもしれない。

また6年目もよろしくお願いします。あんな奴等に魂を売り飛ばしてしまったおかげで、エライ人生狂っちまった。
このレポなんか仕事ズル休みして書いてるもんね。
どーしてくれるんですかぁっ!(笑)

セットリスト
1.新曲
2.新曲
3.スパイボーイズ
4.マッハ倶楽部
5.S・S・S・S・S
6.Big Beat
7.MONSTER
8.69
9.Zeppelin
10.Party
11.D.D.D.
12.空っぽ
13.新曲(マーヤVo.)
14.☆☆☆☆
15.メッセージ

--アンコール--
16.明日をこえろ

★ オマケ・アフターパーティーレポ ★
   手作り感満載公式しおりワンマンライヴ終了後のアフターパーティ、参加してきました。
シャングリラ2階のマンボカフェで行われたイベントです。

受付で「アフターパーティ公式しおり」というコピーの冊子(笑)を渡されて中へ。
中央に楽器がセッティングされ、お客さんはその周りのテーブルに自由に座るという形式。

私服に着替えた4人が挨拶した後、皆で乾杯。
しばらくお食事タイムでした。お客さんは皆勝手にメンバーと喋り放題、写真撮り放題。私は食事よりも喋る時間の方が圧倒的に長かったです(笑)皆様にご挨拶★

 途中でアフターパーティーのみのライヴが行われ、曲目は「何もない。」「はじまりの朝」「☆☆☆☆」でした。

「何もない。」では、リーダーが小さい鍵盤でギュインギュイン好き勝手にプレイ。頭で弾いたり(笑)
「はじまりの朝」は、シンノスケさんパーカション、リーダーはアコギ。
今までキングでは見たことのなかった光景。

スペシャルなライヴ♪ 本当はこの2曲で終わるつもりだったらしいけど、お客さんのリクエストで「☆☆☆☆」を本日もう一回演ることに。
マーヤの途中のスクリームが素に近くておかしかった(笑)
曲の終盤、リーダーはお客さんにマイクを向けて
「なんか、世の中に腹立つ事とか最近ムカついた事を言ってください」
と聞いてまわってました。インタビュー?(笑)
マイク向けられたお客さんは「年金」とか言ってましたね。

なんか、ムカついてる事あります? 短いライヴだったけど、すごく楽しかった!貴重なモノを見させていただきました。
何年か前の私なら、こういうキングブラザーズの形は受け入れられなかったでしょう。
むしろ拒否してました。でも、なんだかこの日は許せた。

とにかく帰ってきてくれた事、音を鳴らしてくれている事が嬉しかったし、4人がとても楽しんでいる様子が伝わったし。
だから受け入れることができたんだと思います。

こういう形のキングブラザーズを見て
「こんなん、キングブラザーズじゃねぇよ」
と思う人もいるでしょう。受け入れられない人もいるでしょう。
いて当然だと思います。でも、それはツマラン固定観念なんじゃないかな、と思います。

どういう形になろうが、どんな音を出そうが、それは演る側の勝手。自分達がそれを受けてどう感じるかも勝手ですが…。
こういう形のキングブラザーズが受け入れられた自分自身に、少し驚きというか『あ、こんなキングでも大丈夫なんだ』と発見した夜でした。
チケ代は少々お財布に痛かったけど、ワンマンとアフターパーティをセットで楽しめてとても良かったです♪ 


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