投稿ありがとうございます☆きものさん

2001年 11月8日 名古屋E.L.L.
smorgas tour001 INTERACTIVA
スペシャルゲスト:
KING BROTHERS

よく見るとさあ、マーヤのマイクスタンドって真っ直ぐじゃないよ、なんか微妙に曲がってる・・・とかいう会話をしたりして。
どう考えてもいつもと雰囲気が違う(笑)健康そうなスモーガスファンが9割以上を占めると思われる客層の中、彼等が超然と登場。
この二つのバンド、両方好きって人も居るんだろうが、あまり数は多くないと思う。それ証拠に大部分の客(言うまでも無くスモーガスのファン。キングはアクマでも後から決ったスペシャルゲストなのだ)から伝わって来るのは、あきらかに歓迎されてない「前座なんていらねえよ」的空気(苦笑)。

今日のしょっぱつは“消え失せろ!!”乗りまくる少数精鋭のキングな客に対して部分の客は最前列含め凍っている。案の定、ケイゾウお怒り炸裂!(笑)
「後ろの人達は今日は一体何しに来たんですかあ?」「おもんない奴ぁ帰れ!」に続き「ロックンロールは嫌いですくわあ?」をその後も何度も何度もしつこく叫ぶ。「ロックンロールが分からん奴ぁ死んでください!」そして「死人には用はねえんだよ!」素敵やなあ・・・。もっと言ったれ言ったれ。
ケイゾウはこういうムードの客に対しては余計に燃える。凍る客、ますます金縛り。
マーヤの動きは実に楽しげだ。「スモーガスもロックンロールでこんにちは!」って何それ?笑。
そういえば聞いた話じゃマーヤはスモーガスが好きらしい。E.L.L.のPAは良い。いくら前でもマーヤのスクリームはとても良くしっかりと聞えてくる。

2曲目の“マッハクラブ”は最高だった。ケイゾウの低いギターの音が鳴らされるとマーヤがジャンプする。とても攻撃的な感じだ。
「どうでもいい奴ばかりでっ!」部分を繰り返し繰り返し客に向かって歌う。「どうでもいい奴ってのはお前等の事だっ!」と後ろの方を向いて叫びたくなった。
マーヤのスクリームは「俺の電力最大出力オメー2.21gw!タイムトラベルを可能にする男っ!」“虹盤”CDでもお馴染みのスクリーム。
7月22日に名古屋で観た時も言ってたが今日は今日でまたスゴイ。どこがどうスゴイのかは表現不可能(じゃ、ライブレポにならないじゃん)
マーヤ「偉大なるロックンローラーに敬礼!」叫んで敬礼。ケイゾウは敵意剥き出しで、客を、いまにも掴み掛からんばかりの勢いで「お前とお前とお前とお前と・・・」と次々にかなりの人数を指差し、そして「お前とお前とお前のせいだっ!全部オマエラのせいだっ!!」
ふと、悪意こもる視線を感じて横を振り向くと、ケイゾウ側に居るスモーガスTシャツの女がケイゾウを観ないようにしているのか?ステージから顔を背け、こちらをジッと観ていた。
マーヤを観ていたのではない。私と私の友を観ていたようだ。
どーでもいいが、物凄く不気味であった(笑)。

どの曲だったかすっかりと忘れたがケイゾウは特大の唾を吐き、マーヤは鼻に指を突っ込んで、客席にわざと鼻くそを飛ばす!
マーヤが鮮やかなジャンプでフロアの中央アタリに飛び込んでくる。フロアでギターを弾きまくり、ノッてない客を威嚇して、ステージに戻る時も実にスマート。
マーヤは最前列に2人だけ居たキングファンの女の子2人の手を次々にとって、ギターのネックを向け指一本で弦を押さえさせる。一本だけならシロートでも押さえられるってか。でも指の腹で隣の弦までは触らないでね。

私の記憶が正しければだけど・・・後でケイゾウに書いてもらったセットリストには書いて無いのだが、実はここらへんで“タイクツ地獄”があったと思う。
ジュンのドラムが激しく打ち鳴らされる後のフレーズが高速になってて、メチャクチャかっこ良すぎる。このヴァージョンの“タイクツ地獄”は実にイイ!! また是非聴きたいもんだ。

その次は「え?こ、このフレーズはまさか」お久し振り?の“のりおくれんな”だ。
めちゃくちゃ嬉しい。物凄くブルージィ。これまた久し振りにスタンドから外したマイクを咥えたままで、マーヤが手を交互に突き出すアクションも見れた。
その後の“魂を売り飛ばせ”に続く流れとしてブルージィな空気がどんどん高まっていく。この泥臭い感じは私をメチャクチャ盛り上げる。
マーヤがマイクスタンドを乱暴にわざと倒し、そして続く“リズム”で空気がヒンヤリと変る。ヒンヤリと書いたが決して「冷めた」とか「醒めた」ではない。ま、キングのファンならいちいち説明しなくても分ってもらえると思うけど(笑)。

マーヤが突然、E.L.L.のステージ脇に3段に積まれているスピーカーにギター勿論持ったまま登り出す。
これが高い。優に2m50cm〜3m近くはあると思う。しかも一番上のスピーカーはかなりグラグラで、しかも1本のベルトで仮固定されているだけのもの。マーヤがロクに動かなくても、体重が移動するたびにその一番上の不安定なスピーカーが不気味に結構大きく揺れる。

「あぶないーっ!」とか悲鳴のような声が聞えてくる。「何?あいつ、狂っとらへん?(名古屋弁注;狂ってんじゃねーの)」って声も。
私はそれらの声は無視して友と共に「かもーん!マーヤ、かもーん!!」と叫び指で手招きする。私だって心の中じゃ「お、落ちないでよマーヤ! スピーカーが崩れてくる前に早く跳んでくれ!」とヒヤヒヤしてたのは事実だが「絶対に受け止めるからっ!死んでもマーヤは落とさないからっ!」と叫ぶ。
たまたま今日の、私と共にマーヤ側にいる友達は全員男だ。いくらフロアがガラガラでも(スモーガスになったらフロアは一杯になっていたような、苦笑) 私達の集団を目掛けて跳んでくれればきっと大丈夫。

マーヤもジッといちおう私達(私は範囲外?)を観ていたが、こりゃ駄目だと思ったのか(くそう。ま、確かに少しでも落下地点がずれれば大惨事間違い無しではあった)揺れるスピーカーの上で器用に体を反転させたマーヤはステージへと飛び降りる。
ステージへでも相当の高さがあり、普通に考えればマーヤはかなりの衝撃を受けたはずなんだが、大して大きな音も出ず、前につんのめる事も無くでギターを弾き続け、マーヤはその後、自分の足を叩いて「どうだ。全然大丈夫だぜ」ってところをアピールしてた。
いくら運動神経が良いからって・・・猫かアイツは。
なんかマジでマーヤをさかさまに落としてもクルンって回転してシュタッと立つんじゃなかろうか?と思った(笑)。

リキッドのスピーカーよりも高い位置からの超大ジャンプであったため、あの時のような体操選手の如き、しなやかな柔らかい着地という訳には行かなかったかもしれないけれども常人にはとうてい真似出来まい(笑)。
後ろで冷ややかに観ていたスモーガスファンだって、本当に度肝を抜かれたんじゃなかろうか。キングの事を認めないなりにも後で話題にはしたくなるであろう(??)。
ってか、本当はこのマーヤの行動を単なる奇行で捕らえて欲しくない。確かに冷静に考えれば尋常ではないかもしれないけど、物凄く愛らしい行動じゃないか。
実は一番ドキドキヒヤヒヤしてたのはサングラスのE.L.L.のオーナーだったりするのかもしれないが(笑)。

メンバー紹介はこの曲であったと思う。ジュンとケイゾウの紹介はいつもと同じだが、ケイゾウによるマーヤの紹介は「ブルース・ブラザーズのジョン・ベルーシになんたらかんたら(聴き取れなかった)の男、マーヤ」だった。ジョン・ベルーシ・・・デブの方ね。
さておき。“虹と雲”これが始まると「あ〜あ、最後の曲かあ」と条件反射で思ってしまうので困る。しかしいつ聴いても名曲であり、いつ聴いても胸が苦しくなる。ちくしょーっ! どう書いたら伝わるんだ!

マーヤのギターのフィードバックだけを残して奴等はスッと鮮やかに去ってしまった。
異種バンドとやる事は彼等の姿勢の一環なんだろうかとケイゾウに聞きたかったが、なんか聞けなかった。再びチキショー!でもそれは自分に。

セットリスト
1.消えうせろ
2.マッハ倶楽部
3.スパイボーイズ
4.のりおくれんな
5.魂を売り飛ばせ
6.リズム
7.虹と雲
※「タイクツ地獄」もやったそうですが、どこでやったかは不明です。

☆管理人から一言★
リーダーはかなりお怒モードだったようで。特大の唾、見てみたかったな〜(笑)マーヤの鼻クソも!
マーヤ運動神経良すぎ。さすが、悪魔に魂を売り飛ばした男。やはり悪魔の力なのか?


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