2008年 10月19日 難波ROCKETS
Fuck the rock'n'roll
KING BROTHERS/千日前プロレス/午後零時回転数ひちはごじゅうろっく/軍艦/ストロベリーソングオーケストラ/バックドロップシンデレラ

なんばロケッツは初めて行くハコ。
いつも高速バスで大阪から岡山に帰る時に、ロケッツの前を通るんです。外から見る限りではなんか小さそうなハコだな〜と勝手に思ってました。
しかし、実際中に入ってみるとけっこう広い!ステージもかなり高い。

この日のイベントは、物販の向かい側でカレーやたこ焼きを売ってるブースもあり、長丁場でしたが充分楽しめました。たこ焼き美味しかった〜☆

イベントのトリがキング。キングが始まる前、フロアから人がいなくなったので、お客さんがみんな帰ったのかと一瞬思いましたが、受付の外でプロレスの続き(?)をやっていた様子。それを観る為にお客さんは外出てたんですね。よかった、帰ってなくて(笑)

「キングブラザーズ始めます!」とリーダーの声でステージにかけられていた幕が開き、地獄のショウの始まり。
まずは☆☆☆。リーダー、髪が真っ黒になってる!(ライブ当日に染めたらしい)髪の毛を振り乱しながら歌い、顔が全部髪で埋まっている。

マーヤの第一声は
「なんかトイレの前でプロレスしてて、トイレに行けんかったーーーっ!!」
爆笑!マーヤ大丈夫か?我慢できるのか?
その後、スクリームしようとしたら、マイクの頭がポロリと落ちてちょっと焦っていた(笑)

それにしてもロケッツのステージは高すぎる。前で見てたら首が痛くなりそうだったので、4人の全体像が見えるところまで後退。今日はしっかり音を聴いて、全体を見渡して踊りたい気分なんです。

「魂を売り飛ばせ」→「のりおくれんな」→「ぐちたれんなよ」の流れは最高!もしかして、今日は初期ナンバーばっかりか?と期待。
「のりおくれんな」の途中でシンノスケさんが前にどーんと出てきて、ベースをフィーチャーする場面が!
今までシンノスケさんに焦点を当てる事って無かったような気がするので、これはすごくカッコ良かった☆

「Big Beat」では、リーダーがタイチさんを紹介してる時、タイチさんがフロアに向かって何回もウィンクばっちん☆(笑)
何故ウィンク……ちょっとかわいかったです。
マーヤのギターのリフも以前のものよりも変わってる気が。かなりアレンジ加えてるのかな?すごく聴いてて気持ち良かったです。
このあたりから、シンノスケさんの口から粘度の高い液体がダラァ〜〜〜〜っと流れてましたねぇ。まるでエイリアン。

「SPACESHIP」でひたすらダンス、ダンス♪
その後にきた「メッセージ」が物凄くやばかった。4人になって見てから一番良かったんじゃないだろうか。

曲の始めから、空気がスッと変わった感じがして…後ろからのライトに照らされて、4人のシルエットがうかぶ。そこから静かな炎が見えるようだった。
音が付き刺さってきて、身体の奥が痛くなる。鼻の奥がツーーンとなる。
「今は前に進まなきゃ 新しい朝は来ない」
「だけど前に進まなきゃ 悲しみに呑み込まれてしまう」
この言葉が今の自分の状況に当てはまりすぎてたから、尚更グッときたのかもしれない。

別に特定の誰かに向かって演ってるわけじゃない筈なのに、自分に向かって「前に動きやがれっ!このクソヤロウが!!!」と身体をザクザク歌と音で切り裂かれる感覚がした。
もぅ、泣けて、泣けてしようがなかった……。心の一番深いところに、魂にダイレクトに響いてきたんです。
今の4人だからこそ、こういう魂に響く音が出せるんだと思います。
この日を境に、ますますメッセージが大好きになりました。

感動で震えていると、休みなくマッハのリフが響いてきた。この流れでマッハをブチ込んでくるとは!
マーヤタイム。「もっとコッチ来い!」と人を集め、マーヤ神輿の完成。けっこう人が前方に集まったものの、神輿を担いでいたのは私を含め5人くらい。すくなっ!
「どっか連れてけっ!!」とご神体がおっしゃるので、神輿をフロアの一番後ろまでワッショイワッショイと運ぶ。
運んでいく途中、フロアの客に向かって「踊って?踊ってよ!!」と言ってたような??

フロアの後ろに行くと、小声で「もう降ろして……」(笑)
降ろした後ステージに戻って行く時に、はにかんだような表情をしてたのがカワイかったです。
ステージに戻り「なんか今5人くらいやったっ!」とマーヤ苦笑い。
もっと大勢に担いで欲しかったんでしょうか?秋祭りシーズンにマーヤが担げて縁起が良いかも(笑)

そういえば、一週間前の岡山で見た赤と青に塗りわけてある変なギター(メタルダーギターと勝手に命名)をマッハあたりから弾いてた気がします。
ん?いや、もっと前の曲からだったかも??記憶があいまい。

さてさて、☆☆☆☆で床演奏へ。ドラムは某S氏が支えに行く。
スタッフさんがドラムの前におもり(?)を持ってきてバスドラの前に置いていたけど、全く効果なかった様子。人力でしっかり支えないと動いちゃうみたいです。
お客さんの多くが遠巻きに見てたんですが、私は最前線でアホみたいに踊り狂う!

リーダーが「ロックンロールなんてもんは、誰かにやらされるもんじゃなくて自分から生み出すもの」的な意味合いの事を言っててカッコ良すぎでした。
いつもに増してグルーヴィーな☆☆☆☆。身体が動かずにはいられない!

最後のルルも大爆発!!
マーヤタイムに入るなり、リーダーは四角い灰皿スタンド(両足乗せるとはみ出るくらいの幅)の上に無理矢理乗ってギターを弾く(笑)
その前でマーヤはマイクを2本持ち、
「自分の声しか聞こえへーん!めっちゃカッコえぇー!!自分の声、めっちゃカッコえぇー!!!」
「オマエにも俺の声わけたるっ!!!」
「でっかいロックが起こっているぅ!」
「ニ・シ・ノ・ミ・ヤー!ニ・シ・ノ・ミ・ヤーッ!!!」
と最近お気に入り(?)の西宮コール。思う存分フロアをかき回して本編終了。

アンコールで呼ぶ時、誰からともなく「ニ・シ・ノ・ミ・ヤー!!」コール(笑)かなり楽しかったです!これから定番になったりして。ふふっ。

アンコールに応えてくれたリーダー、ロケッツは10年前にもキングブラザーズで出た事があるという思い出を少しだけ語ってました。
アンコール一発目はビッグボス!「チクショーつまんねぇ!!!」と叫びまくり。マーヤが「ワオワオワオ!ビッグボーース!!!」ってスクリームしてるのがカッコ良すぎでした。

間髪いれず、「明日をこえろ」。虹盤の中の大好きな曲なので嬉しい。
じっくりかみしめながら聴いていると、曲の途中、リーダーが一瞬何故か歌うのをやめた。「エッ?何なん??」と思ってるとクルッと後ろを向いて、シンノスケさんに飛び蹴り!
うわぁぁ、相当お怒りだ……何か気に食わないことがあったようです。
ライブ中に思いっきり怒りをあらわにしているリーダーも珍しい。ハラハラしました。

誰も帰ろうとしないので、一回目よりは控えめに「ニシノミヤ」コール(笑)
S氏がドラムの下で死にそうになっている。この後まだ耐えられるんでしょうか?
嬉しいダブルアンコール。タイチさんが一番先に出てきて、ドラムに座るなり「アァーーッ!」と低い声でうめく。まるで猛獣のよう。

「キングビート!」の声で完全にブチギレ。身体がバラバラになるんじゃないかというくらい、踊り狂いました。
「オラァァァーーッ!!!チャラチャラッ、チャラチャラッ、チャラチャラッすんなーーーオイ!!!!」
「ロックンロールを必死でやってる!!必死でやってるぅぅ!!!」
と客ひとりひとりに詰め寄りながら叫ぶリーダー。最高にシビれるっ!!!
「みな殺しのブルース」でタイトルのごとく、ブッ殺され、約一時間半近くのステージは終わりました。

ライブが終わった後、何かが胸いっぱいになっている自分がいた。その胸いっぱいに広がった何かは翌日になって、もっとあふれてた。
ライブの翌日、断片的な場面とか音を思い出すと涙があふれそうになって、こらえるのに必死。
帰宅してから部屋で「メッセージ」を聴いていたらボロボロと涙が止まらなくなった。

キングのライブ見て、こんなに後遺症が残るのは久しぶりだと思う。まだキングを見はじめて間もない6、7年前の感覚に似てるかもしれない。
その頃くらいの衝撃を確実に与えていった今のキングブラザーズ。
魂にデッカイ包丁が刺さったままで抜けねぇ。

ファン8年目にして、改めてキングブラザーズが自分にとっていかに大切なバンドであるかが分かりました。
心から『ありがとう』と言いたい。

セットリスト
1.☆☆☆
2.魂を売り飛ばせ
3.のりおくれんな
4.ぐちたれんなよ
5.Big Beat
6.黒くぬれ!!
7.SPACESHIP
8.メッセージ
9.マッハクラブ
10.☆☆☆☆
11.ルル

--アンコール1--
12.ビッグボス
13.明日をこえろ

--アンコール2--
14.キングビート
15.みな殺しのブルース


1こもどるアイコン
トップにもどるアイコン