投稿ありがとうございます☆きものさん

2001年 8月24日 新宿リキッドルーム
新宿リキッドルーム7周年記念イベント
KING BROTHERS/ソウルフラワーユニオン

皆さんからロッキンオンジャパンフェスでの彼等が、どんなに素晴らしかったのか!を、キラキラした瞳で夢見るが如くに語られちゃって、私は何をおいても!叱られようが呆れられようが孤立無援になろうが、行けばよかったと激しい後悔に捕らわれ、後先考えずにチケット取っちゃいましたリキッドルーム。

予算が全然無いので(フジで使い過ぎた・・・)青春18切符! 朝9:15発に乗って2回乗り換え新幹線の3倍の時間を要してやってまいりました。
品川に到着する頃には、それまで晴れ渡っていたのに突然に不穏な雲が広がり始め、絶好のキング日より!(?)。
東京在住の友がマーヤ・ゾーン(?)最前を確保しといてくれるというので(私の整理券番号、取ったのが遅いからめまいレベル)彼女はケイゾウのファンなのにいいんかな?と思いつつもお言葉に甘えさせて戴きました。

そのTちゃんいわく「リキッドはね、スクリーム聴き取りにくいよ。ほらスピーカー奥向いちゃってるし」
ガーン。スクリームが聴き取れなかったら楽しみの何十パーセント(??)かが強制排除になってしまうよ〜。大丈夫か〜?と心配になる。
私はケイゾウさんからありがたく頂戴したTシャツを着込み(サイズ、ブカブカっす・・・笑)、マーヤのマイクスタンドの真下でガタガタ震えて待ってました。
ケイゾウのもマーヤのも、セットに置いてあるサブギターはいつものやつじゃなくて、皆で品定め(笑)。なんか昨日のブラックリストではちょとだけ使ったとか。

ま、ともかく。マーヤが出てくるなり中央2列目くらいに居た男が「ロックンロールで殺せ!」と叫び、嫌がおうでも気持ちに火が付く。
しかし東京の客は大人しいなあ・・・と思う。ガツガツしてないっていうか。思いっきり飢えてるお上りさんの私は両手を突き上げて声にならない声をあげる(それを仕事帰り急に彼等を観ようとやって来て、後ろで観てた別の友が「あ、あれキモノさんだ」と気が付いたとか・・・笑)。

ケイゾウの「最悪兄弟キングブラザーズです!西宮から来ました!」の口上も高らかに、いきなり新曲。続けて新曲。
タイトルとか全然分からないけど、どちらもかなりグルーヴィーな曲。ねばっこい曲運びだった気がする。
そして「☆☆☆」だったか「ルル」だったか他の曲だったか、憶えてないがおなじみのナンバーへ。

マーヤ相変わらず動く動く。ふと、マーヤのズボンのお尻がほつれてるのを発見。そしてそれが見る見るうちに、どんどん破れていく(笑)。
あれだけ動けばそりゃアッという間だよな。なんか見てたら涙が。だって一着しかないって話だし。
彼等の汗と涙とその他(笑)が染み付いた黒スーツの寿命を感じて、なんか物寂しかったな。
もう生地が弱くなってしまってるんだな。でも新調すれば済むって問題ではなくてさ。あのスーツには大事な何かが宿ってるっていうか。でもきっともう限界。涙。

マーヤ本人は自分のお尻がどうなっているか気が付いてないんだろう。
終了する頃には大穴があいており、私はシッカリとマーヤのトランクスの柄まで確認してしまいました(大汗)。
しかし、知らぬが仏(?)のマーヤはマーヤ・ダンスもより強力にパワーアップしており、新しいステップを生み出しており、絶対に真似の出来ない痙攣風の足カクカク・ダンスも超高速。
あれって、コンバースにガムテープをぐるぐる巻いてるから出来るのかなあ?? 家で密かに真似しても絶対に出来ないんだよね(←バカ)。
軟体動物の如き柔らかい関節。マーヤ素敵!モニターにまたがったり、上下運動もしてた。

ケイゾウは相変わらずクールな☆ハンサムさん。
んが、個人的に恥ずかしいのであんまり観ないようにしてた。ジュンもいつもながら可愛い。顔は可愛いがドラムの音はいつも通りデカイ。

「ルル」は私的に今までで一番良い「ルル」に感じた。ケイゾウのギターがグルーヴィーで迫力がある。セクシーであるくらいだ。ドンドン進化してる。
「ここらでメンバーを紹介するぜ!」で、いつもの口上を述べるが「Mr.ジュン!Mr.ジュン!Mr.ジュン!」のなんとMr.付き。ほほう。
マーヤがケイゾウを紹介する時「リーダーは今日もお怒りだぜ!」を3回も繰り返し、さらに「今日もロックはお怒りだぜ!」とも。

あ、そうだ、ケイゾウまた言ってました「後ろの奴、座ってんなら正座しろ!」って。聞けて嬉しい。ミーハーだけど。名言です。
ケイゾウの声は、特に今日の叫び声は、なんだか凄く迫力があってドスが効いてて、通りも良かった! 凶器ですホント。
だのに、反対にマーヤのスクリームは懸念のとおり殆ど聴き取れなかった。スピーカー自体不調だったのかなあ? 大ショック。
ただ「俺達がロックンロール!」はちゃんと聴こえた。マーヤのケイゾウ指差し!指差し!指差し!で、敬礼!敬礼!敬礼!もキビキビ。
客席にも敬礼!敬礼!敬礼!ビシビシ。ギターをこちらに向けてくれたけどネックには触れないよ〜。
弦とかに触っちゃったらどうすんの〜マーヤ動き回るんだから〜。ボディを触らせてくれ〜(笑)。って手すりとステージには間隔が広く開いているから手が届かないな。

「リズム」の時だったかな?記憶不鮮明なんだが、ケイゾウが歌いながらステージを降りる。マイクスタンドを床に置いた時、その音がマイクに入った。
客が一斉に手を伸ばす。ケイゾウはステージと手すりの間を少し歩いて中央付近まで移動。私の位置からも割りと近い。
汗で濡れて乱れた髪の毛の間から覗くケイゾウの目は、どう表現したらいいのか判らない光を放ってた。言葉じゃ書けない。
でも想い出すとなんだか泣きそうになる。この瞬間に全てを賭けた瞳とでも言えばいいのか?でも眼光鋭いとか、そういう単純なんでは無い。
知的なナイーヴさと共に物凄い情熱を感じる瞳だとでも言えばいいのか。悲しみを湛えながら悪態をつく・・・とにかく素敵すぎる瞳。うううう、神様、私に取りあえず表現力を下さい!(取りあえずってオマエ・・・)

ケイゾウがクルッと背を向け(この背中がまた語る語る)左へと戻りはじめた頃・・・ハッ!今、マーヤは一体何を?と我に返って前を観ると、居ない!右を振り向くと、なんとマーヤはステージ脇の高く積まれたスピーカーにギター持ったまま、よじ登ってた!高いよあそこ。
そしてそこから華麗なフォームで大ジャンプ(もちろんギター抱えたまま)。体操選手の如く、低い姿勢で柔らかく着地し、すっくと美しく立つ。
ウワサには聞いてたスピーカージャンプが観れて単純に嬉しいし、なによりカッコ良すぎ。運動神経いいんだなあ。
私なら降りた(落ちた)としてもドンって鈍い音を立てるだけでなくコロコロと転がるな絶対。足も折るかも。マーヤ素敵! 思わず拍手する私。

そういえば「リズム」スライドバー代わりになるものを客が持ってないか、見廻してるように見えたマーヤ。
私は、でっかい金属製ヘアクリップ3つで髪の毛を束ねてたんだけど、差し出そうにも3つとも髪からはずれて何処かへ転がって行ってしまってた(ライブ後、変形してたけど全部、手すり前方から発見される。前方って事は、周りの人に迷惑かけなくて良かった。)。うーん。使ってもらえたら家宝に出来たのに(妄想)。
めぼしいものが無かったのか?名古屋クアトロの時のようにマイクスタンドを使用するマーヤ。これはこれでメチャクチャかっこいいんだけどね。

そういえばケイゾウがステージに帰る時、一瞬歌が途切れた。すると途切れた部分を客が歌って補ったのは、なんか物凄く感動してしまった(ちなみにその時マーヤはケイゾウ側まで移動しており、マーヤの居た位置にはマイクは無かった。もしマイクがあったら、マーヤがフォローしたんだろうなあ・・・)。

やっぱりコイツらはスゴイよ。他に丁度いい表現が無いくらい。
狂ったんか?お前は、ってなくらい大絶賛を繰り返す私だけど、本当に彼等はスゴイんだよ。言葉で表せれない自分が歯がゆくて情けない。

「虹と雲」を聴いてたら涙が出そうになった。出なかったけど。
これを聴くと「あ、もう終わるつもりなんだ」とか思ってしまって。もっともっとこの時間が続いて欲しいのに。
でもそれとは全く関係なくても、ただでさえこの曲は痛い。
本当に痛くて痛くて仕方が無い曲。静かに始まり、激しい音が客を襲い、そして元どおりの静かな音になって、ケイゾウがギターを置いた。

まだマーヤとジュンは音を出してるけど、「ありがとう」と一言言ってセットの後ろを通って帰っていく。
マーヤもギターを降ろし、ジュンも出て行く。フィードバックだけがステージに残る。
どうしようもないやるせなさがあった。ステージには満足なんだけど、自分の気持ちさえ表現できない。
そして、その気持ちとは別の所で、まだ足りない、時間が短すぎる、もっと彼等のステージを観ていたいと感じて、またもどうしようもない。
音だけがステージに残ってて、彼等の姿はもう無いのに、まるで彼等の魂はまだそこにあって音を鳴らしているみたいだった。

当然アンコールがあるだろうと思ってんのに、なぜか大勢でセットチェンジに現われる。
え!?嘘ーっ!!もう終わりイ? つまんねーつまんねー。ちきしょーつまんねー!!
往生際悪く、ホントにもう出てこないんかな?とか話してた私達だったけど、結局はあきらめて最前列をソウルフラワーユニオンのファンに譲るべく後ろに下がり、少し喋ってからロビーへ出た。

中も一杯の人だったけど、ロビーも結構一杯だった。
キングブラザーズco.Ltd.の方々がツアーTシャツを売ってる隣の開いてるところに腰を降ろす。ロビーに居る人達はみんなキングのファンかなあと思いつつ。

前回観た時も私達を騙した「ダミー・ケイゾウ」がロビーをうろうろ(笑)。
ホントに似過ぎだよね、あっ!ケイゾウだって思って息とまりそうになってると、違うんだもんね、もう何度騙されたか!とTちゃんと盛り上がる。
姿形だけでなく(こいつもケイゾウ同様、足長い)服装センスも、居佇まいまで似ている。顔も似てるがダミーの方が(もしかしたらケイゾウの身内かもしれん人間を勝手にダミーとかニセとか呼ぶなって!)目が大きい。
うーん。何度騙されたら憶えるんだろうか私達は(笑)。とか言ってたら、友が「あ、ケイゾウですよ!」と教えてくれる。
今度は本物(笑)。フロアに入っていくのをコソコソとついていく私達。キャー(ミーハー)。

「あっ!マーヤも居ますよ」って声に「え?マーヤも居るの?」とつい普通の声で聞き直してしまうが、友に「ここ」と囁かれると、なんと私の直ぐ斜め前に!
タオルを頭に被ったマーヤが!ぎええええ。ごめんなさいいいいいい、SFUを楽しんでる最中に・・・。許して下さいマーヤ(私の声なぞ聞こえてない事を願う!)。

楽しんでる時に話かけるなんて事は私には出来ないので(そうじゃなくても話し掛けれない)、お得意の(涙。好きでお得意なんでは無い)「こっそり」で彼等を観る。
私が入った時はすでにソウルフラワーユニオンが始まっていて、記憶が正しければ「殺人狂ルーレット」か「サヴァイヴァーズ・バンケット」をやってたと思う。
1曲目かな? 中川がなんとキングブラザーズのツアーTシャツ(バックトゥザーフューチャー・パロディの)を着ている。ファンなんかな?
んでもって「今日はキングブラザーズとの対バンって事で、おれらも気合いれて行こうかと思って・・・(間を置く)・・・たけどやめた。」と言って客をガクッとさせ(失望の「ガクッ」では無く)笑いを誘う。

中川は賢いな。こう言って奴等と自分達は毛色が違う事を客に再認識させたみたいな。我に返らせたみたいな。
この一言で、キングモードから平和なソウルフラワーモードへ一気になった気がする。平和なムードから一気に殺気立つのはよくあるが、殺気立ったムードを平和に変えるのは結構スゴイ事だと思う。
「リキッド7周年おめでとう。よくこの床が7年もモッたと思います」で爆笑を誘う。以下、ソウルフラワーについては略。

そうこうしているとケイゾウ(本物)も、そしてその後しばらくしてマーヤも出てくる。
どうやらSFUの終了を待たずに帰るらしい。
マーヤとジュン、2、3人のクルーと共に自分達で器材を手にもってエレベーターを待っている。Aちゃんが、ライブ時にちぎれて飛んだマーヤのボタンを拾ってて、それを渡しに行く。律義だ。自分の家に持って帰ったりしないらしい(笑)。
それを見てた女の子達が複数駆け寄る。友も駆け寄る。私は相変わらずコソコソ観てるだけ。
意を決して近寄るがエレベーター到着。結局、他の子に話かけられる姿を見つつ、突っ立ってるだけ。情けない・・・。

ううううう。ケイゾウっていつ出てったんだろうね。きっと階段使ったんだね、とか話す。隣のキングブラザーズCo.Ltd.の方々(ダミーを含む)が「けいちゃんが、うんたらかんたら」とか話てるのがふと耳に入る。別に聞いてた訳じゃありません。そうか“けいちゃん”って呼ばれてるんだね(笑)。

新宿の街を歩いていると帰るのが嫌になった。皆と別れるのも嫌だった。まるでフジの帰りみたいだとふと思ったよ。

☆管理人から一言★
ものすご〜〜く詳細なレポありがとうございます!ダミーケイゾウ(笑)私も見たことありますよ。
マーヤのトランクスの柄がどんなんだったのか、今度教えてください(爆)


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