2002年 11月1日 愛知大学(豊橋校舎)学生会館1F大ホール 第56回 愛大祭 コンサート KING BROTHERS/怒髪天 |
いまいち盛り上がっているように見えない大学祭(失礼)の「プロコンサート」にキングブラザーズが出るというので張り切って行って参りました。 爆音以来の彼等。キングドゥーにはきっと行けない私は是非とも観ておかなければという使命(?)を勝手に感じのこのこと歩いていくと・・・なんだか人が少ない。 会場は単なる体育館にしか見えない→期待はしてなかったけど。そして想像してたよりも、もっと悲しい程に音が悪い。 存在を見るのはジョンスペ前座以来、二回目となるセットリストの小さい紙が貼られる事を確認。 並びはステージ向かって左からジュン、マーヤ、ケイゾウ。 ケイゾウの「西宮市から来たキングブラザーズです」の声で始まり、ジャーンは無し。ジャーンが無いと淋しい。正直あれがないとなにやらいつの間にか始まってしまったような違和感というか、置いてきぼりを喰らった感を感じる。 私はあの空気を切り裂くようなジャーンで、ステージと客が引き締まる瞬間の空気が好きなのに。・・・残念である・・・。 ところで私の位置は・・・外したつもりだったのに何故かまたもやマーヤ前。やはりマーヤには吸引力があるのかっ!?(笑) 実はマーヤが出てきた瞬間、キングファンがざわめき立った。だって彼が持って現れたのはフィレッチャーでは無く、ボディがテレキャス、ネックがストラトという個性的自己改造(たぶん)ギター。このギターを使うのを楽しみにしていたのかなあと思えるような雰囲気を勝手に感じ取ったが(私の主観)こいつが超BAD・・・。 なぜか音がヘンな風にしか聞こえて来ずで、フットペダル踏んでも変化無し。 マーヤはアンプに自分の耳を近づけて首をかしげつつも一曲目の”燃えつきるまで”と続く新曲を一生懸命に弾くが、やはり明らかにおかしい。音がほとんど聞こえてこないのに高音がキンキンしている。 くるりの岸田似のローディが激しく身振り手振りでブロックサインを送ってマーヤに「そのギターはおかしい」と伝え、3曲目に入る前には結局、水色のフィレッチャーに替える事をマーヤに進言(?)し、ステージ後方でひそひそと(マーヤのクチパクは「マジ?」という風に動いた気も) 二人が話している間、ケイゾウが一人ギターで音を繋いでいて、なんだかその姿がひどくいじらしかった。彼はどんな時も全力投球なのだ。なんだかこの時点で違う意味で切なさがこみ上げて来た。 聞きなれたフィレッチャーの音が聞こえ始めると安心したが、あの個性的合体型ギターが引っ込んでしまうのは何だか惜しい気がする。 後で「ネックが壊れたテレキャスとボディが壊れたストラトを見つけてリサイクルしたのだろうか」などと勝手に話題したが(こら)機会があればまたあれを観てみたい気がする(高音がキンキンするのはカンベン)。 マーヤのマイクスタンドは後方に下がっており、実に動きにくそう。前に何度か出てきて控えめなマーヤダンスをしていたが、いまいち意気消沈しているようにも見受けられた(またも私の主観)。 ケイゾウは例の如く、シラーっとしている客にお怒りで「後ろでボーっとしてるような人は死んでください」とウランちゃんな髪型を振り乱して叫び、ステージから降り、手すりの上と下の間、中間の隙間というやや、ややこしい場所をくぐってフロアへ乱入。 そんなに人間要らんやろ!?と思わず突っ込みいれたくなるほどの数の愛知大学側スタッフが、わらわらとシールドの処理に駆けつける。 ケイゾウ側に人の大移動が起こり、その後、ステージに戻る時にケイゾウは黒のグレッチを捨てる。 そしてなんだか久し振りに見た気がするエンジのギター。何時だったか忘れたが、マーヤの背後に回り、マーヤのマイクを使ってケイゾウが歌うので、縦型という並びも拝む事が見えた。(笑) MCを入れる方針(?)にしたのか「次は新曲です」だの「次は虹のアルバムからやります」だの結構いちいち(?)説明をしていた。 メンバー紹介は“黒く塗れ!”のイントロ部分でやっていたが、マーヤのギターについて「調子が悪いみたいなんで・・・」と言う時、なんだか残念そうにも感じた(あくまでも私の主観)。 マーヤのスクリームは全く聞こえなかった。前に出た怒髪天について何か言っていたようにも思うが・・・。 ジュンのドラムソロがたぶん”ルル”と”1979”の間にあったのだが(曲間違うかも)ドラムソロが始まった瞬間から客からは大声援が送られ、実際私もムチャクチャ嬉しかったというのに、・・・非常に残念な事にケイゾウとマーヤのギターチューニングの音が意外に大きく響くので、折角のジュンの大迫力ドラミングが、彼が一生懸命叩いているその音が、ギターのピキン・・・って音にかなり邪魔され、正直、ちょっとイラついた。 ラスト2曲の前にマーヤが黒フィレッチャーに持ち替え、ケイゾウが「新曲を最後にやります」といい、ピックスクラッチの曲。編曲にまたも手が加えられていて、マーヤだけがスクラッチしていく速度がかなり遅かった。 ケイゾウは最後と言ったのに、実はその後にもう一曲、新曲をやった。 後半はかなり盛り返して来たと思っていたのに、もっと長くやってくれる事が可能ならば展開はまた変わって来たかもしれないのに、時間の都合なのか、あっさり引っ込んだ彼等は二度と出てこなかった。 愛知大学生なのだろうか?「アンコールっ!アンコールっ!」という掛け声がかかり、びっくりしてしまいつつ、釈然としない重い気分で頭が支配されてしまい、胸が切なさで一杯になった。 彼等は今頃泣いてはいないだろうか?ふとそんな事が胸をよぎった。 電車を乗り継ぎ名古屋まで戻ったら、今年初のみぞれが強風に晒されわずかだが降ってきた。自分自身に追い討ちを掛けられたようで実に切なくて苦しく凍えるくらい寒かった。 ライブは生き物だから仕方が無い。だから次回に期待したい。 セットリスト |
☆管理人から一言★ ………いや〜〜、本当に思い出すと切ないっす。今回、私がレポ書けなかったのは、現時点で悶々とした想いがあって、自分の中でライヴが消化できていないからという事で書けなかったんですよね。きものさんと、もっとお話したかったです。 っつーかっ!!!あの岸田繁激似のローディーは一体?!(笑)私はしばらく釘付けになってしまいましたよぅぅ!き、気になる……。 それから、縦型の並び、エゾで言ったかいがあったよね!(分かる人だけ笑え!)あれで千手観音やったら完璧だったのにな♪ |