2002年 3月23日 名古屋クラブクアトロ KING BROTHERS tour2002 w/ザ・シロップ |
久々のレコ発ツアー!しかもファイナル!どんな濃いライヴを見せてくれるんだろう?と期待に胸をふくらませながら、行ってまいりました名古屋!! 今回の名古屋は前座あり。「ザ・シロップ」かなり良かった。何故か司会がいるし、Vo.のお姉さんメッチャ綺麗だし…(惚) 音的にはちょっと昔のムード歌謡っぽい感じかな?ホーンもあり。キングの前座にあえてこういうタイプのバンドを持ってくるっていうセンスがいいな〜。私は1人でノリノリだった。 いつもに比べて、今回は転換がスムーズに行われていた。スタッフが多いからか?いつものように待たされることなく、スパッと最悪兄弟登場。 これでしばらく私はキングが見れない。燃えるぜ!! 「ザ・キングブラザァァズッ!!」ケイゾウの叫びで始まったのは「クール誕生」!しょっぱなから濃い〜〜!モッシュも激しい! 実はこの曲、一番楽しみにしていた。CDではすごく濃い、深い曲だけど、ライヴではあの世界がどう展開されるのか…。 「福岡を越えて〜!東京越えて〜!大阪越えて〜!ここまでたどり着いたんですよぉ!!」「俺が一番大嫌いな街!名古屋を最後に選んだのはぁ!なんでか分かりますかー?」「お前らのロックンロールを確かめる為に来たんだよぉ!!」 のっけから飛ばしまくりのケイゾウ!すごい気迫! 一方、マーヤは…ズ、ズボンがしょっぱなから破けてる〜〜(笑)ガムテで補強しているが、ほとんど意味無し。 股間のヤバイ位置から破けた生地がプラーンと垂れてて、思わずまじまじと眺めてしまう私。一生懸命縫ってるんだけど、もう修復不可能ですな。 ちなみに、その後パンツの柄も見えました。黒か紺の地に白い模様が入ってました。 あぁ…頼むから早く新品に替えてくれ。どーーしてもソコばかり気になって見てしまうから困るのよぅ〜〜(泣) 「ルル」に突入して間もなく、早速ジュン君がスティックを折っている。は、はやっ?! 今回、マーヤ側の端っこの方だったのに、ジュン君がしっかり見えて嬉しかった。目にも止まらぬ早さでスティックを替えるジュン君の技、いつ見てもすごい…。 マーヤの動きはわりとおとなしめだが、スクリームは絶好調☆「今日も名古屋でロックンローール!」「西宮から来たロックンロール!」「俺達がロックンロール!俺達がキングブラザーーズ!センッッキュウ!!」 マーヤが「ルル」の時、「ヘイッ!ヘイッ!」って拳上げるのすごい好き。「☆☆☆」へ続き、どんどん熱くなっていくハコの中! 「マッハ倶楽部」でモッシュもさらに激しくなる。ぐぇぇぇ。苦しいながらも懸命に飛びまくる私。 「ここはクアトロじゃねぇ!オマエの頭ン中さー!」 「入ろうぜマッハ倶楽部!はや〜い、俺ははや〜〜い。オマエは早い。だが俺よりはおそ〜〜い。オマエのスピードはオマエが勝手に決めてくれー!!」 「ロックンロールはオマエでなっている!オマエが!ロックンロォォォール!!!」 うぎゃ〜!(喜)盛り上がる盛り上がる!楽しい!! 曲の中盤、マーヤが後ろによろけてドラムにぶつかってしまった。「ゴメン!」という表情でジュン君を見るマーヤ。そんなマーヤに向かってジュン君は、「バーカ!」って感じでペロッと舌を出す。この2人のやりとりがメチャクチャかわいかった☆ 今回すごく印象に残ったのはこういう3人のやりとり。曲の合間、メンバー同士で細かくアイコンタクトしてるのがよく分かる。しかも、笑顔までチラチラさせてる!!3人とも凄く楽しそうだ。 いつものように必死に演ってるんだけど、ライヴを、演奏を楽しむ余裕があるように感じた。その空気がこっちにも伝わって嬉しくなる。 「ドゥードゥースクラッチ」では、やはり皆で合唱。しかし、イマイチ合ってなかったような気が。実は私も少しハズしてしまった…(オイ) 「それじゃあ、ここらでメンッッヴァーの紹介でもしましょうかぁ?」 噂通り、「メンッッヴァー」ってとこにやたら力の入ってるリーダー(笑) 「まずは白いスーツの男ぉ!星柄のシャツのよく似合う男!キングブラザーズではぁ、一番若くて一番モテモテの彼ぇ!ちょっと前まではアフロヘアーでぇ、でっかいチンチンぶら下げてましたよぉ!ドラムのジュン君!ジューーン!ジューーーン!!ジューーーン!!」リ、リーダァァ!なんつー紹介をっ(笑) リーダーからそんなお言葉が発っせられるとは…嬉しいような恥ずかしいような……(どちらかと言えば嬉しい) 「西宮北口の交差点でぇ、あのミスタードーナツのそばの踏切のところ!悪魔に魂を売り飛ばした男!西宮のジョン・リー・フッカーと呼ばれています!コヤママサフミ!マーーヤーー!マーーヤーーー!!マーーヤーーー!!」 場所が明確になってる?こりゃ、行くしかねぇ!(次の日、ホントに行きました。詳しくはコチラ→★) 一方、マーヤによるケイゾウの紹介は何言ってるのか全然聞こえませんでした(泣) 「もっとグルーヴィーに!ケツをブリブリさせてくださいよぉ!」 「ここからもっとグルーヴィーになっていきますよぉ!ハイ!キングブラザーズどーですかぁ?」の叫びで始まった「黒くぬれ!」。 この曲では、マーヤが「フゥフゥー♪」とまともにコーラスしていて驚き。 「イェー!って言えー!!」と客を煽るケイゾウ(笑) 今回マーヤが一番怖かった「闇の中ブルース」。 赤一色のライトの中、マーヤの左半身だけが映し出される。完全にイッちゃった目で鋭く客を睨みつけるマーヤ。 そして、「ヒヒヒヒヒヒ……!」という感じで目をつり上げ、なんとも奇怪な恐ろしい笑みを浮かべる。 私は、あまりの恐ろしさに口を手で押さえて固まった。押さえた口から小さく「ヒィッ…ヒィッッ…!!」と悲鳴をあげてしまった…。ありゃ、私が見た中で一番怖いマーヤだったな………。今思い出しても背筋が凍る。 「高いお金を払ってきたんでしょう?面白くなくてもお金は返しませんよぉ!」と叫ぶケイゾウの言葉で、『そうだ!私今日早起きして、岡山からわざわざ遠征してきてるんだ!もっと楽しまんとダメじゃーーっ!』と気づき、頭の中で2、3本何かしらのネジが外れた音がした(笑) 「闇の中ブルース」から「リズム」の世界、ほんとに濃くて、狂気に満ちている。完全にトランスモードに入っていく私。このあたりから記憶がかなり薄れてくる(ス、スンマセン…) 「僕が一番音痴な歌を頑張って歌います」とケイゾウが歌い出したのは、「明日を越えろ」。 確かこの曲で途中、ケイゾウの声がかすれて少し苦しそうな顔をする。『ま、まさか…ブラックリストの悪夢再び?!』とヒヤッとするが、それは一瞬のことだったようだ。ふぅ…アブナイアブナイ。 しかし、今回のツアーからケイゾウはかなり歌うことにポイントを置いてるような気がする。それは、「6×3」に納められている曲がいままでよりもかなりメロディー重視になっているからかもしれないが。 マーヤも随分おとなしくなった。そのぶんパフォーマンスも音も無駄がなくなって、カチッと決まってる。噂のジャケットプレイも少しだけ披露していた。 マーヤは最初、ネクタイをクイックイッと締め直し、その後、汗まみれになった顔を頬から顎にかけて手で拭い、ジャケットを少しだけヒラヒラさせていた。 その間ず〜〜っと、気持ち悪いくらい満面の笑み。ライヴ中のマーヤの笑顔ってどこか毒があるように思う。 ジュン君はいつものようにパワフルなドラム鳴らしまくり!ほんと、頭上高くスティック振りあげてXマーク作る度、ゾクゾクしてしまう。客席にも折れたスティックが飛ぶ飛ぶ☆ 「ソニックス」はすごい楽しかった!!なんとリーダーが歌詞にあわせて踊る(笑) 「踊りだせOh Yeah〜♪」でリーダー自らキュッとしまったおケツをブリブリブリブリ!「蹴飛ばして〜♪」で左足で蹴飛ばすフリ!さらに「バスが走る〜♪」で両手でハンドル持って運転するフリ!私はひたすら爆笑!! さらにさらに!「聞こえているか〜い?シンバルの音〜♪」でジュン君一人でドラムを叩きまくり!! 「叫ぶギターの音〜♪」でマーヤがギターをかきむしる!!うわ〜〜〜ん!!楽しすぎるぅぅぅぅ!!!この曲はひたすら楽しかったな☆ そしていよいよ本編も終盤。「1979」でマーヤは客席にダイブ!わりと真ん中寄りの客めがけて、あっという間に飛んでった。 戻ってきたマーヤのギターをよく見ると…あら?いつのまにか弦が切れてる。弦がブラ〜ンとしてて、あ、危なくないのか?弦で怪我したらどうしようとハラハラしていたら、曲は終わってしまった。まだまだ全然足りねぇーぞ!!! アンコールが始まるまで、私はひらすら叫びまくった。「ウォーーッ!」「イェーーッ!!」「まだ殺されてねぇーーーっ!!!」こんなんじゃまだ足りない!もっともっと奴等の音が聞きてぇんだよ!! そして、ケイゾウが一番先に現れた。ケイゾウから掻き鳴らされたギターの音って…えっ?えぇっっ?キングビート?と思っていたら、マーヤとジュンも音を出す。 ギャ〜〜〜ッ!キングビートぢゃああああ! モッシュがあまりに激しくて、かなり動きにくかったけど、飛びまくり!頭振りまくり!!で暴れる!この曲が聴けるなんてすごく嬉しい☆ 頭を振っていたら、いつのまにかリーダーがステージからいなくなっていた。あららら、サッサと帰っちゃったのね。 ステージに残った2人も音を叩きつけるようにして、袖に去っていく。あうあう。まだ!もう少しやってくれようぅ!! 客電が灯くが、興奮はおさまらない。まだ観たい!ひらすら奴等を呼びつづける。中にはちらほら帰り始めるような人もいる。ダメかもしんない…と少し諦めかけた時、もう一度出てきてくれた! 始まったのは「スーパーX」。くさっちまうまえに〜!!くさっちまうまえに〜〜!!と周りにかまわず、リーダーと共に歌いまくってしまった。 ジュン君は最後に思いっきりスティックを叩きつけ、折れたスティックが客席に飛んでいった。 マーヤはアンコールから取り替えた水色ギターの弦をまた切っていた。 ケイゾウは「ありがとうございました」と言い、去っていった。 今回の名古屋は今まで観た中で一番最高だった。 音にも、パフォーマンスにも全然無駄がなくて決まってたし、グルーヴィーだった。そして、なにより3人がライヴを楽しんでいる様子がしっかり伝わってきたのが嬉しかった。 自分達も楽しんで、お客さんも楽しませようっていう余裕が出てきたのかしらねー? 名古屋でキングを見た後、胸の奥深くまで奴等にザックリと刺されたようで、ライヴ終わってから何日経っても胸がどきどきしたままだった。 こんなに後遺症が残ったのは、初キング以来かもしれない。もう一回り大きくなって殺傷力も増した奴等に再び殺られてしまった。 アァ…本当にこんな最高な3人に出会えて幸せ!!改めて惚れ直したワタシなのでした。 セットリスト |