2002年 6月20日 名古屋クラブクアトロ KING BROTHERS/Syrup16g/bloodthirsty butchers |
私の周り(マーヤ前)女の子が多かった、シロップ16gが終了すると同時に妙に客のヤロー度が増す。 アタシ自身はキングの音楽性は男の子により受け入れられるタイプのものなのではないかなあ?と思っているので(人間をジェンダーで分けているワケでは無いですが・・・)少し気分も明るくなる。 出番前に気合入れでもしたか円陣でも組んだのか?声が聞こえ、ササッと素早く3人出てくる。せえので出てきた音は新曲。 ケイゾウがギターのボディからネックの端までピックスクラッチでアップし、その後マーヤが引き続き同じようにピックスクラッチする。 これをやる一瞬前、ケイゾウは緊張が走った様にも見えたが、あと少しでネックの端までって頃「新曲だぜ」風に二ヤリとし、マーヤはなんだかピックスクラッチをすること自体に照れているようにも思えた。(全部アタシの妄想か?笑) 曲の初めこそ二ヤリだの照れ?だの感じたのに、アッという間に凄い気迫に変化するのはやはり見事。 これだよ。アタシが彼等に魅かれ続けてる最大の魅力はこの「気迫」。 アタシの言う「気迫」とはライブで暴れることじゃないの。激しい曲をやるって事でも無いの(両方好きだけど。笑)。 自分が生きてるこの瞬間をステージに命がけで来る姿勢の美しさが好きなんだよ。周りが敵だらけでも怯まずに刀を抜く。ロック馬鹿万歳! 演奏された新曲は、重さとポップさが同居したような、でもとても聞きやすい覚えやすいリフが繰り返される曲だったんだけど、「気迫」は全く薄くならないの!絶対に!! ケイゾウのマイクには微妙〜にエコーがかかってて歌詞が全く聞き取れない。まあ、この曲がレコーディングされるまでに歌詞も(アレンジも)ドンドン変わっていくんだろうけど・・・。 なんだか迫力ある前向きな印象とケイゾウのギターフレーズが「また変化しつつあるんだな」というワクワクするような予感で彩られていた新曲という感じかな。 今度この曲を聴く時はどんな進化を遂げているんだろう。早く次のライブでこの曲が聴きたい(気が早い。笑)。 続いたのは“消えうせろ”スピードがやや速く、この頃からアタシの付近(他の状況はワカラン)は熱狂の渦って感じになってくる。 ケイゾウギターが変わったせいだと思うけど音の感触が違ってて、凶暴な感じが強く出てる。手すりに必死こいてしがみつきながらも、この頃までには私の暗かった気持ちは完全に吹き飛んでしまっていた。 ケイゾウは「名古屋あ!どうですかあ?こんなじゃ帰れないんですよおおっ!」という定番(笑)を叫んだ後、「天むすを食べた」とかなんとか。 後から人に聞いた話じゃ「なんでもかんでも味噌かけりゃいいってもんじゃねえ」って言ってたとか。爆笑。 ハイハイ、名古屋や岐阜のアタリじゃ冷蔵庫のマヨネーズの隣には「味噌チューブ」が当たり前に鎮座してますよお!なんにでも八丁味噌ですよ! “スーパーX”大好きな曲。これもやや速い。メンバーから伝わってくる気迫に複雑な空気を感じる。 濃い気迫に加わってくる悲しみそして怒り“みたい”なもの。 曲自体が持ってる「悲しみと怒り」とかメンバーから常に感じる悲しみや怒りとはまた別の・・・プラス、自分達のファンじゃない客の前でやる時の気合。どう表現していいのか自分を呪うわ・・・泣。 マーヤが何度もマイクスタンドを倒し、高いジャンプを決め、モニターをヒラリと軽く飛び越える。腐っちまう前に!私は泣きそうだった。苦しさみたいのが胸一杯に押し寄せて来る。 何?何なんだ?そして不思議なのはマイナスな感情としては伝わってこない事。少なくともアタシ自身にはどんどん勇気が沸いてくる。 「負けるもんか。アホな奴らには絶対に負けんぞ。」ライブ前自分に言い聞かせるように胸の中で繰り返した言葉を、“マッハ倶楽部”のマーヤのスクリームで突然聴いて死ぬほどビックリした。 スクリームの出だしが聞き取れなかったので、なぜそう言ったのか全くの不明。W杯期間中だし、サッカーの事かもしれない。日本代表負けたし(←詳しくない)。 マーヤはデカい声で何度も「負けるなっ!負けるなっ!」と繰り返していた。 「(聞き取り不能)〜な奴には絶対に負けるな!」 「勝てとは言ってねえ!負けるなっ!」って。偶然やろ。 でも・・・感動した。全くおめでたい奴アタシ・・・だが(笑)。 “ドゥードゥースクラッチ”では例によってメンバー紹介。この曲でメンバー紹介をし、客が名前を叫ぶのがお約束になっていくのかなあ? ってもうお約束か。笑。 掛け声も今日はピッタリでホッ←アタシがホッとする事は無いんだが・・・。 そしてまさか!嘘っ?大感激の“デッドソウル”!! 私はこの曲が大好きで大好きで、でも最近やってくれないからずっと聞きたいなあと思ってて。ケイゾウと一緒に皆で拳を固く固く、高く高く上げて「よおっ!」って。 最後も新曲だったんだけど、こっちは実はあまり印象に残らなかった。覚えているのはこれもまたポップだったって事かな。王道っぽい感じ。忘れちゃってスミマセン(滝汗)。 たぶんアタシの胸と空っぽオツムは最後の新曲以前に既に一杯一杯だったんでしょう(言い訳)。 今日になってから「ケイゾウは“戦士にも休息が必要だ”って言ってました」って教えてもらった。アタシは聞いてなかった(汗)。どういう意味なんだろう。優しさに満ちた言葉だけど・・・。 この日のライブはあとシロップ16gとブラッド・サースティ・ブッチャーズが出た。 ファンの贔屓目かもしれないがキングの出来がダントツだった。客が一番楽しんでノッてたのもキングだった気がする。 前回見たジョンスペ前座が多少、物足りなさを感じた分、きっちり受け取らせてもらった気がした。 少なくともライブ前とライブ後のアタシは生まれ変わったみたいに元気になってた。もう下なんか向いてなかった。 勇気100倍。いや1000倍。単純。 セットリスト |
☆管理人から一言★ キングに元気分けてもらってよかったですね!本当に!!(泣)「勝てとは言ってねえ!負けるなっ!」っていい言葉だなぁ…。 新曲気になりますぅぅ!早く聴きたい!かなりおいしいセットリストで羨ましいですよ。 っつーか、出番前、本当に円陣組んでたんでしょうか?すごい見てみたい…(笑) |